カウンセリング,  心のこと

自己肯定感が低いとどんなことが起きる?

「自己肯定感」を高くしたい、と相談されることがあります。

とある大学の教授が書いた『「自己受容」は「幸せ」と比例する』というブログを以前読んだことがあります。論文発表を引用して書かれていました。論文によると、「自己受容」は深い「自己肯定感」と関連深いと述べられています。

”自己受容が高い人は人生満足尺度も高く、自己受容が低い人は人生満足尺度も低い傾向が、くっきりと現れている。幸せの心的要因の中で、「自己受容」が高いと「人生満足尺度」との相関が高いという結果が得られています。自分の良いところも悪いところも含めて、自分を好きであることが、幸せのために極めて重要ということでしょう。グラフを見ると、自己受容ができていなくて幸せな人はいませんし、自己受容ができていて不幸せな人もいません。明らかな傾向が見て取れます。”

私が学んだ心理学でも「自己肯定感は、高い方が人生が充実する」といわれました。学びはじめのころ、私自身が自己肯定感が今よりずっとずっと低かったのでこんな風に思ってました。

「自己肯定感ってプライド高いってことでしょ?それって自信満々で、すごく嫌味な人なんじゃないの?」

自信満々でプライドが高い人を「自己肯定感が高すぎる人」だと思っていたんです。でも実際は、本当に自己肯定感が高い人ほど、そんな風に見えない人の方が多く、柔軟で自分を受容するのと同じくらい他人も受容するので、物腰柔らかで「自信満々」「プライド高そう」みたいな雰囲気からは程遠いのです。

自己肯定感が高いと幸せを感じやすいということは、逆に自己肯定感が低いと、どんなことが起きると思いますか?

「嫌われてないかな?」「今の発言大丈夫かな?」と相手の顔色が気になり、なかなか対等な対人関係ができません。
相手の顔色が気になるけど、他人を受け入れることが難しいです。でも、自分に自信がないので、他人からの評価も受け入れられません。褒められても「お世辞を言われてるんだ」と思ってしまします。
他人の目が気になり、いつも不安です。何か失敗したりすると、必要以上に自分を責めてしまいます。仕事でチャンスが巡ってきても「自分には無理だと」諦めてしまいがちです。
自分を抑え、我慢することが多いのでストレスを感じやすい傾向にあります。

とっても生きづらそう!私もそうだったので、今でも「あるある」と思いながら書いています(笑)

自己肯定感は、多くは幼い頃の環境によってつくられるものですが、大人になって変えることも可能です。カウンセラーがお手伝いすることもできますので、興味がある方は一度お話してみませんか?いつでもお問い合わせくださいね。